質問概要
(1)水災害について
@我が市の水災害の過去の事件と推移は
A今般の水災害の状況とその原因は
B定例となっている地域に対する水災害解消への対策は
C広域的解決が必要な場合は、他市との協議の場は設けられているのか
(2)下水道整備について
@幹線整備から面整備となって、今後処理区域は大きく進展すると思うが、各年度の整備区域の決定は、何に基づくのか
A整備が最も遅れる地域は、どのような地域か
B私道での下水道整備について、めどのついていない地域があるが、整備促進への問題点と市の方策は
◆質問
きのうに引き続き、市長不在の中での議会ですが、一日も早い回復を祈りつつ質問させていただきます。どうかよろしくお願いいたします。
大きく1点目は、水災害について質問いたします。
一昨日、近畿地方も梅雨入りの宣言がなされました。うっとうしい日々がしばらく続くわけですが、状況によっては市民の生活を脅かす豪雨ともなりかねません。市民の財産と生命を守る使命を持つ行政として、災害をどう防ぎ、どう対処する力を備えているかが行政レベルの評価を受ける大きな一つの視点であろうと思います。
この水災害におきましては、過去よりあらゆる地域で大小さまざまな被害がもたらされてきたわけですが、今後も避けて通れない課題でございます。そこで、我が羽曳野市における水災害の過去の事例と推移についてお聞かせください。
次に、きのうの質問でも触れられておりましたが、この5月13日に起こりました水災害の状況と、その原因について教えていただきたいと思います。
3点目として、今般もそうでしたでしょうが、水災害となりましたら定例となっているような地域に対して、その解消にどのような対策をされてきているかお示し願いたいと思います。
4点目といたしまして、この水処理につきましては我が市のみでは解決することは不可能で、どうしても隣接の他市との広域的な協議、解決が必要かと思います。そういう他市との協議の場は設けられているのかお聞きいたします。
次に、大きく2点目の下水道整備について質問いたします。
長年の熟成を幹線整備とするならば、今行われている面整備は果実の収穫でありましょう。毎年供用開始されていく地域は今後大きく進展するものと思われますが、各年度の整備区域について、その決定は何に基づいて行われているのか、1点目の質問といたします。
2点目として、どうしても後回しになってしまう地域があろうかと思いますが、どのような地域なのかお示しください。
最後に、私道での下水道整備について、めどのついていない地域をよく聞かされるわけでございますが、その問題点と方策についてお聞かせください。
以上、大きく2点、ご答弁よろしくお願い申し上げます。
◎答弁 下水道部長(高橋寛治君)
おはようございます。
ただいま新岡議員の方から水害と下水道整備について2点の質問をちょうだいしておりますので、水災害についてからお答え申し上げます。
まず、過去の事例と推移でありますが、古い資料につきましては若干散逸しておりますので、私のおぼろげな記憶と体験の範囲内でお答えさせていただきたいと思いますので、お許しいただきたいと思います。
まず、東の方では駒ケ谷地内、また応神陵の西北の住宅、近鉄車庫の南側が頻繁につかっていた記憶があります。飛鳥川、大乗川、大水川の河川改良でその辺の部分につきましては解消しております。
また、古市の白鳥交差点から駅までたびたび道路冠水しておりましたが、これも雨水管の新設と碓井ポンプ場の建設により、局所的に浸水がありました古市、誉田及び王水地区におきましても浸水の解消を図ることができました。一方、西の方では中池の上流域で古市大溝跡であります埴生野公園、野々上の府営住宅北側付近でありますが、この一帯もよく浸水が起こっておったように思っております。
これも雨水管の整備により解消しておりますし、その他東除川の改良工事で河原城、樫山、向野、恵我之荘、島泉と川沿いにおきまして堤防決壊等による浸水がなくなっております。30年前、また20年前、10年前とでは被害の場所も様子も少しずつではありますが違ってきており、改善されているものと思っております。
続きまして、Aとしまして、今回の豪雨による被害と原因についてお尋ねでございます。床下浸水は43戸と報告を確認しております。
原因につきましては、時間当たり約50ミリというとんでもない豪雨であったことは別としまして、水路等にごみがひっかかり、水路が閉塞されてしまったことが一番に上げられるように思います。もちろん昨日申し上げましたようないろんな要因が重なり合ってのことでありますが、実情の調査から、スクリーンの目詰まりを原因とするものは浸水の原因の半分以上がそのような状況であったと判断しております。
以上のことから、Bでお尋ねいただいておりますが、今後の水害解消の対策はということでございます。日常のパトロールと水路の保全を図ることが最も大切ではないかと思っております。当然不都合な水路にありましては、改良、改修等改善の必要は当然でありますが、管理という部分にありましては、一定水利組合、地元住民、町会等協力を得ながら、住民と市と協働のもとに解決を図ってまいりたいと考えております。
次に、広域的な部分につきましていろいろご心配いただいておるところでございますが、当然のこととしまして下流の市域に流れる状況がありますので、担当者レベルでの連絡網は持っておりますが、根幹的なところでは広域行政にかかわる問題でありますので、特別委員会等におきましてまたご支援いただきますようよろしくお願い申し上げたいと思います。
若干蛇足ではありますが、下流域では藤井寺市で恵美坂水路が改修工事中であり、また上流域では木戸山水路について富田林と協議中であります。今後とも議員各位のご協力をお願いいたします。
続きまして、大きく2番、下水道整備についてお答え申し上げたいと思います。
市内における汚水の幹線管渠整備につきましては、既に完了しているところであり、議員ご指摘のように、今後は面整備に全力を傾注することとなります。
そこで、@のご質問でありますが、調整区域は別といたしまして市内6地区を全包囲的に整備することを基本に、住宅・人口密度の高い地域、要望の高いところ、工事に支障の少ない路線等々、効果の大きいところを第一と考えております。
おくれるところとしましては、Aでお尋ねでございますが、幹線管渠から遠く離れているところはもちろんでありまして、@でお答え申し上げました裏返しであります。地下埋設物がふくそうしており、移設が難しい、投資効果が低い、私道で理解が得られないというようなことが言える地域がおくれることとなると思います。
私道で掘削の承諾が得られない場合、公共事業といえども個人の私権を侵すことはできませんので、施工できないということになりますが、地元町会、住民と協働のもと、理解が得られるよう説得に努めてまいりたいと考えております。いささか迫力に欠けるかと思いますが、3のお答えとさせていただきます。
以上でございます。
◆再質問
若干再質問をさせていただきます。
1点目の水災害についてご答弁をいただきました。
10年、20年、30年と、少しずつではあるけれども徐々に改善されてきているとのことでございました。確かに河川の改修工事、雨水管の整備、ポンプ場の整備等は大きく水災害の解消に貢献したことと思います。しかし、まだまだ今後の課題もたくさんあろうかと思われます。
この5月13日の豪雨、1時間に50ミリという雨で、きのうのご答弁でも警報が発令されたときには既に被害の電話が殺到し始めていたとのことです。私のところにも被害を受けられた地域の方から連絡をいただき、すぐに飛んで行ったわけですが、道路は冠水、今にも床上まで浸水しようかとの状態でございました。
下水道が整備されておらず、くみ取り式の便所のため汚物も抱き込んでおるというような状況でございました。床下浸水43戸という被害状況の報告を見せていただきました。
定例的に被害を受けられる地域の方々は、雨が強く降ると心の落ちつき場所がなく大層悩んでおられることでございましょう。何とかならんのかいなと行政に不満をぶつけたい歯がゆい思いを何とか解消できぬものかと憂う気持ちは皆同じであります。
また、先日の水害の原因についてお示しくださいました。原因の一番は、水路等がごみなどにより閉塞されてしまったとのことで、このごみによるスクリーンの目詰まりが水害の要因の半分とのことでございました。また、きのうのご答弁では、流れてくるごみの中には自転車やバイク、さらには角材などまであったとのこと。水路にとってみますとたまったもんではございません。
そこで、質問ですけども、原因の50%もなるとこれは捨ておけないと思います。この流れてくるごみの目詰まりについてどういう対処をしておられるのか、またどう対策を練っておられるのかをお聞かせください。
また、広域行政にかかわる問題は特別委員会で審議を願いたいとのことですけども、具体的にはどのように協議をし、実行に移されているのか、わかればご答弁願いたいと思います。
次に、大きく2点目の下水道整備についてお答えをいただきました。やりやすいところから、また効果の大きいところから順次進めていっている、また要望の高いところ、そして要望の高いところでも私道等で理解が得られないところは工事にかかれない、どうしても後回しになってしまう、また私道について掘削の承諾、所有権者の承諾ですね、これが得られない限りは、たとえ公共事業といえども私権を侵すことはできない、このようなご答弁であったと思います。
理解できる内容でごもっともであります。しかし、ここで前向きな議論が欲しいところでございます。
昭和40年代から建て売りブームで多くの住宅が建設されました。また、このブームに乗って多くの建て売り業者が雨後のタケノコのごとく設立されてきました。
つくれば売れる時代ですから、土地さえ買収できれば道路の指定を受け、あるいは小規模開発で無秩序に家を建てまくってきた時代でございます。そんな中で、今まで問題を引きずってきたのがこのとき指定を受けた道路あるいは小規模開発等の道路であります。市道負担として、1本の道路にそれに面する土地の所有者すべての所有権を割り振ってみたり、道路の所有権を建て売り業者の名義のまま残してみたりしております。
そこで、全員の同意あるいは過去の建て売り業者の掘削同意等の問題が生じてきます。何年も何十年もこの地域の公共物として皆で利用してきた道路であります。まして、公衆用道路として非課税扱いされているものと思うところですが、私権を侵すことができないというところの不可解さを感じずにはおれません。
一つの方策として、こういう家が建ち並ぶところの私道については、その所有権を行政庁に帰属することとし、帰属手続をしない業者あるいは個人については、ある年限を区切って行政庁に自動帰属されるような仕組みにしてもいいのではないか、このように考えるところでございますが、これについてのお考えをお聞かせ願いたいと思います。
以上、3点ほどよろしくお願いいたします。
◎答弁 下水道部長(高橋寛治君)
ただいま3点ほど再質問ちょうだいいたしました。
まず、水路のごみの目詰まりの問題についてその対策はどうしておるんやということでございますが、これにつきましては通常は台風とか大雨の予報が出る前に、昨日もご回答申し上げましたように、担当職員、またメンテナンス業者等々によりまして水路のスクリーンのごみの改修とか、またそういう調整池等々の点検に努めているところでございます。
ただ、5月13日の豪雨につきましては、議員もご理解いただいておりますように、突然の豪雨であったというようなことで、その対応のいとまがなかったということで被害を大きくしたということは否めないところであります。今後はその辺の部分につきましては、事前に配慮できる部分につきましては十分対応をとってまいりたいと、こう思っております。よろしくお願いします。
また、特別委員会のあり方等々についてどう対応してるんやということでございますが、今現在藤井寺の恵美坂水路、実は本市の中池水路、また西水路の下流域が藤井寺の恵美坂水路に流れておりまして、その辺の改修がおぼつかないというようなことで、本市の高鷲2丁目、3丁目付近にありましては浸水を来しておるわけでございますが、以前からそういうご要望もありまして、藤井寺市さんの方で今回恵美坂水路については着手していただいているという状況でありますので、その状況を見計らいながら、またしかるべき対応をとってまいりたいと思いますし、また必要が生じましたら議員各位のご協力をお願いしたい、このように思っております。
3点目の汚水整備に伴う私道の掘削同意についてということでございますが、既に近年の開発につきましてはすべて帰属いただいておるところでございますが、古い開発の部分につきましては権利がそのまま残っているというような状況であります。
今後につきましては、その辺の私権をある程度一定制限するような方策が何かないか、現況道路であれば税金がかかっておりませんので、その辺のところでまた課税をするとかということができるんでありましたら、一応そういう部門とまた協議の上、一定のめどをつけ、帰属していただけるように努力を図ってまいりたいと思います。
一件例を申し上げますと、島泉の方で長年懸案になっている事例の地域がございます。
そこにつきましては、我々も再三足を運びながら開発業者にお願いしているところでありますが、やはり開発業者は一定のお金といいますか、その辺のことをおっしゃいますので、羽曳野市域にはまだまだ私道の部分がかなり多く残っている部分もありますので、1件ずつ私道を買い上げてまで汚水整備をしていくというようなことは非常に莫大なお金もかかりますし、それを前例にされると非常に困ってしまうという部分もございますので、ただいまのところは地域の役員さん、また住民さんとともにそちらの会社の方へお願いに上がっているということで、非常に議員さんにしましたら生ぬるいというようなご指摘かもしれませんが、今のところそれが精いっぱいの状況であるということでございますので、よろしくご理解いただきたいと思います。
◆要望
迫力あるご答弁ありがとうございました。
最後に、要望させていただきます。
まず、水害についての対策でありますけども、今般の災害の原因の50%はごみによるスクリーンの目詰まり、これは先ほど出てきております。ごみについてはさまざまあるものと思われますが、自転車やバイクに至っては横に置いたとしても、常日ごろ地域の方々の小まめな清掃が大きくいざというときにその効果を発揮するものと思います。
今回の水災害においても、このごみの目詰まりがもしなかったとしたら被害状況も大きく違っていたのではないかとご答弁をお聞きして思った次第でございます。
そこで、排水路等の改修整備、または広域的整備等は一朝一夕に十分な改善が望めない以上、現状で被害を極力少なくする努力はしていかなければなりません。
ぜひ今回の水害の状況を詳細にまとめて、大きな原因となったごみの目詰まりについて広報等で訴えていただき、日ごろの防災準備のご協力を呼びかけていただきたいと思います。さらには、市長のもとで区長会などがございますが、地域でのまめな清掃活動、側溝、水路等の定期的な点検、清掃の訴えを続けていただいて、町会などでの防災意識の啓発に結びつけていただきたいと、かように思う次第でございます。
また、スクリーンの目詰まり、起こってしまえば素早く取り除かなくてはなりません。いざ取り除くとき、道具がなければ行政の出動を待たなくてはならないのは何とももどかしいところでございますが、こういう簡単な道具、主要な町会に当局から配っていただいて、大いに素早く使えるように準備しておくよう持っていけないものか、このように思っております。どうかご検討願いたいと思います。
最後に、下水道の私道への敷設についてでございますが、数十軒の家が建ち並ぶところ、1人の反対者のために待ち望む下水道、周囲の進捗にもかかわらずめどの立たず取り残されているところがございます。
私権については重要な問題でございますが、公共の利益に関するもの、その大多数が望むものなどについては、特にこの私道について私権云々の考えは当てはめるべきではないと考えるものです。今後大いに議論を尽くし解決を望みますとともに、そういうところの住民の皆さんへの下水道整備に力強いご尽力をお願いして、私の質問を終わります。
ありがとうございました。